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いい顔してるぜ

(2013/10/30 Wed)
手ペナルティエリアに上げて、なんとしてもここで同点に追いつかなくてはならなかった。中でもユータは既に6人近くが取り囲んでおり、素直に身動きもさせてもらえない状態だった。ニアサイドにいるジュンイチには2人が着いている。
 僕がコーナーにボールをセットした時、ファーサイドにいたユータは、大柄ながら動きも速い。その素早い動きで何とかマークをはずそうという動きを見せていた。ジュンイチを使う、と言っただけで、自分の役割がデコイであることを理解した証拠だ。
 あとは、僕の左足が上手いところにボールを入れられるか、という問題だけだった。この時僕の左足は、もうアドレナリンでは誤魔化しきれないほどに痛んでいた。痛みで思考能力にジャミングがかかり、バッグ ブランド 一覧
キックの精度も落ちていたし、軽量をカバーするために、腰の回転を使って打つ、強いキックのショックにさえ、足が耐えられない状態に来ていた。
 それでも、ユータがカバーを外してくれる以上、速い弾道で蹴るしかない。僕は助走を取り、思い切り腰を捻って左足を振り抜いた。
 助走している間にユータはファーサイドからニアサイドに走り、ディフェンスは一気にニアサイドに流れた。そうして薄くなったファーサイドに、ジュンイチが飛び込んでいた。
 ジュンイチは思い切り飛んで、叩きつけるようにヘディングすると、ボールはキーパーの手の横をすり抜けて、ゴールネットを小さく揺らした。
 その瞬間、国立競技場がひとつになった。大歓声が沸き起こる。
 ユータ、ジュンイチが揃って抱き合い、そのまま狂喜したまま、ゴール裏の立て看板を飛び越えて、スタンドに向かって雄叫びを上げるシーンがテレビに映される。スタンドの埼玉高校応援団も狂喜乱舞で、飛び込んだ二人は最前列の応援団にもみくちゃにされる。
「いい顔してるぜ」
 ユータが缶ビールをあおりながら、ジュンイチの方を見た。
「マイさんがこの顔見て、ジュンに惚れたっていうのもわかる気がするな」
 この時僕は、キックに全精力を集中していたため、ボールを蹴った瞬間バランスを崩して倒れてしまって、ゴールが決まった瞬間を見ていない。今日初めてジュンイチのゴールを目にしたのだった。
 マイは、えへへ、と、照れくさそうに笑う。キタムラ バッグ
ジュンイチも二人の馴れ初めを改めて蒸し返されて、何だか所在なさそうに、目をしばたたかせている。
「……」
 マイはこの試合の後、埼玉高校の体育館で行われた、祝勝会――のつもりでPTAやOBOGが用意したのだが、試合に負けたため、ちくしょう会になってしまった会の席で、僕達3人がたまっているところにやってきて、僕達がいる前でいきなりジュンイチに告白した。
 このゴールを決め、観客席に飛び込んで狂喜する、マイ曰く『キラキラしたジュンくんの姿』に、一瞬で恋に落ちてしまったらしい。
「――くくく……」
 僕は思わず、笑いを噛み殺した。
「サクライくん?」
 マイが僕の顔を覗き込む。
「――ああ、すまない。セレブ バッグ
君が告白してきた時の、ジュンイチの顔を思い出して……」
「ああ、あれか! 確かに――あれは傑作だったよなぁ。俺の携帯に写真があるぜ。ほら」
 ユータはポケットから携帯を取り出してフリップを開けて、まず自分で写真を見た。
「ぷははは! この顔!」
「わ、忘れろよお前ら!」
 ジュンイチは照れくさそうに狼狽する。
 マイから「好きです。付き合ってください!」と告白された時のジュンイチは、まさに青天の霹靂に打たれたというやつで、顔の筋肉が蠕動したかのように、おかしな顔をしていた。激しく狼狽して返事も覚束ず、何とも女性に免疫のない、ヘタレ




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こと足を引きずりながら

(2013/10/30 Wed)
こと足を引きずりながら、自軍のゴールポスト横にあるドリンクを取って、軽く口に流し込むと、ペットボトルをぽいと捨てていた。
「サクライ! サクライ!」
『スタジアムが、割れんばかりのサクライコールに包まれます!』
 実況がそう形容するとおり、テレビを通じても、地鳴りのように大きなコールだった。さっきまで観客のほとんどが三國の勝利を疑わず、ましてこの雨で観客も低調なテンションだったのに、一気に試合がもつれたことで、観客もヒートアップしている。
 三國のスローインで再開された試合は、サイドからのクロスがゴールの後ろに飛んでいき、埼玉高校のゴールキックとなる。危機を脱した埼玉高校の選手は、小走りで前線へ走っていく。その中で一人、バック ブランド
ひときわゆっくり前線へ走る僕が、またテレビカメラがアップで捉える。
『それにしても、なんという少年でしょう。大会前まで、サクライケースケは、全く無名の選手でした。それが先程まで、敗戦濃厚だったチームの流れを、たった一人で引き戻すだけではなく、低調だったスタジアムの空気さえも、たった一人で変えてしまいました。その小さな体で、怪我をしてもなお勇敢に戦い、王者をあと一歩まで追い詰めています。その姿は、敗戦濃厚の大阪城に入り、たった一人で圧倒的戦力の徳川家康をあと一歩まで追い詰めた、悲運の名将真田幸村のようです!』
Tie

 しかしそれでも、確実に僕の限界は近づいていた。戦意を取り戻した他の仲間が、ジュンイチの指揮の下、何とか持ちこたえてはいたが、それでも個人の能力には差がありすぎる。僕達が同点に返せば、三國に勝ち越しゴールを再び決められるの繰り返しで、埼玉高校は、攻めても勝ち越しゴールを奪えぬまま、5−4のスコアのまま、後半40分を回ろうとしていた。
『エンドウが後方から長いボールを入れる! かばん 通販
ヒラヤマ、ディフェンスの裏を取った! キーパーと一対一になる! 足を伸ばす! しかしキーパー飛び出して至近距離でボールをはじく――いや! はじいたボールを猛然と突進してきたサクライが、ヒラヤマを飛び越えてそのままジャンピングボレー! あぁ、三國キーパー何とか触った!ボールはクロスバーの上を越えていきます!』
 シュートに全精力をつぎ込んでいた僕は、着地に失敗しブランド バッグ
、そのままうつ伏せに雨に濡れるピッチに倒れこんだ。
 このシュートは本当に完璧なタイミングで蹴った。蹴った瞬間同点を確信したのに、まさかキーパーがあれに触るとは思わなかった。僕はうつぶせになったまま、拳でピッチを叩いた。この時は、本当にもう駄目だと思った。
 そんな僕に、同じくこの死闘を戦い抜き、既にぼろ雑巾みたいなユニフォームを着たユータとジュンイチが駆け寄って、僕に手を貸してくれた。
「この時、ケースケが言ったんだよな。ジュンを使うぞ、って」
 ユータが言った。
「この土壇場なら、間違いなく相手は得点王のお前を警戒して、複数でマークしてくるに決まっているからな」
「それを聞いたから、俺はマークをおびき寄せて、ジュンにフリーでシュートさせるお膳立てを整えたってわけだ」
 そう言って、ユータはジュンイチの方を見る。
「こいつ、お前がコーナーに歩いていく後姿見て、相当気合入ってたぜ。こんな男冥利に尽きる場面で、自分を使うって言ってもらえてさ」
 ユータのその言葉通り、画面の脇、ニアサイドにちらりと映るジュンイチの表情は、いつもの飄々とした感じが消えていた。
 もうこの時間帯になると、相手はフォワードまで含めた11人全員をゴール前に下げて、最後のピンチをしのぐ構えだった。こちらもゴールキーパーまで相




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バーバリー アウトレット 店舗

(2013/10/25 Fri)
た時に、親戚のおばあちゃんに買ってもらった、正面にポスターを貼るタイプの学習机、木製のベッド、そして僕がバイトをして、こつこつと貯めた金で買った中古のノートパソコンと、小型の冷蔵庫だ。
 だけど今日も部屋にパソコンはなかった。バイトから帰ってくる時に、妹の部屋の電気がついているのが見えた。
いつものことだ。僕がバイトに行っている間に、僕のパソコンを勝手に持ち出したのだ。ヴィトン バッグ 新作
チャットで徹夜ができる女だ。今年高校受験のくせして。
そして、先ほど確かめた、日本対アルゼンチンのサッカーの試合を撮っていたビデオには、試合の後にやっていた、今クールの人気ドラマが上に被せられていた。妹の、僕に対するあてつけだろう。自分が偉いなんて、勘違いするな、とでも言いたいのか。
 妹は、僕よりはるかに頭が悪い。IQでは完全に僕の方が勝っている。それは妹に限ったことじゃない。二流大学を出ている親父なんか、僕は既に超えている、と思っている。世の中学歴だけではない、学歴社会は終わった、とは言うが、学生の身から見れば、学歴は重要だ。中卒に職業選択の自由があるとは言いがたく、高卒だって一般企業の就職率は絶望的な数字だ。大企業の就職試験を受けるにも、一定以上の学歴がなければ、門前払いだ。これが学歴社会じゃなくて、一体何だというんだ。最終学歴は、門に立つための切符ではないか。
 もう夜の三時前だった。明日も学校はある。僕はさっさと眠りにつくことにした。ベッドにすぐにもぐりこみ、部屋の電気を落とした。
 部屋に沈黙が流れると、外に降りしきる雨の美しいアンサンブルが、ヴィトン バッグ メンズ
部屋の外から聞こえる、親父のいびきの音にかき消された。それだけで不快な気持ちになってくる。
 布団の中で、僕は、体の中にどす黒い怒りを感じていた。
 夜は、僕を暗闇に閉じ込める牢獄だ。ゆっくりと僕を締め付ける。
 毎日家から逃げて、事なかれ主義を決め込んでいる、外面がいいだけの内弁慶の父。くだらないことで激昂し、僕の飯さえ用意しない、愛情のかけらもない母。自分の姉や、息子にも疎まれ、あの狭い部屋に閉じこもり、金で私欲を満たす祖母。勝手放題の言動をしている割に、深夜までパソコンの前に座って、15の身空で、人生を消化しているだけの妹――
 僕の利害だけが一致していない。僕は、この家の掃き溜め。こんなはずじゃないのに。
 何で僕が、こんなクソ野郎どものために、こんなに我慢しなければならないんだろう。何で僕はこんなクソ野郎どものために不愉快な思いをしなくてはいけないのだろうか。僕は、父よりも、母よりも、祖母よりも、妹よりも、高く飛べる力を持っているはずなのに。
 こんなクソ野郎が『大人』で、どうして僕は『子供』なんだろう。
 強くなりたかった。何もかも凌駕して、目の前の気に入らないものを全て消したかった。誰にも頼れないから、そうして生きるしかなかった。そのための努力はしたつもりだった。
 しかし実際はどうだ。成績ではあんな女の子に負け、ヴィトン メンズ バッグ
サッカーだって自分の中では左遷に等しい、ディフェンダー転向を言い渡された。僕の気持ちなど、何も考えもせずに。
 不快ないびきを子守唄に、僕はいつまでも怒りを抑えられなかった。
 ちくしょう、ちくしょう。
 このままでいいのかよ、サクライケースケ。お前はこんな生き方をしている場合じゃないだろう。
 悔しかったら、もっと力振り絞ってみろよ。
Early-morning

 ベッドの中にいたのは2時間半程度で、寝ているのか起きているのかもよくわからないような状態だった。何度も寝返りを打っているうちに、起きる時間が来てしまった感




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バーバリー ベビー服

(2013/10/25 Fri)
じだ。
 最近はどんなに疲れていても、目覚ましよりも早く起きる習慣がついた。目覚ましの電子ベルで起きるとどっと疲れが出るから、それに先回りするように体が出来上がってきた。
 そろそろ布団を出ることが辛い季節だ。ベッドから出て、まだ誰もいないリビングへ。冷蔵庫に入れておいた、昨日バイト先でもらった弁当を引っ張り出して、レンジにかける。
 別に料理が出来ないわけじゃないし、朝食を作る時間がないわけじゃない。親に逆らい過ぎた僕が家の食材を使い続ければ、いずれは金銭が発生する。それが煩わしいだけ。
 だから僕の食事は、ほとんど毎日毎食が期限の切れたコンビニ弁当に、自分で作ったタダ同然の麦茶だ。不思議なもので、毎日同じ時間に同じものを同じ量食べていると、これ以上の食事を望まなくなってしまった。
 親から養ってもらっているなんて死んでも思われたくないから、一番辛い食費の問題も、こんな悪条件でもクリアできた。毎日コンビニ弁当を食べるよりも、あの親に頭を下げる方が嫌だった。
 家族がいる時は絶対に座らないリビングの椅子に座り、朝食を取る。朝からチキンタツタ弁当なんかを食べて、重いとか、もうそんなものはお構いなしだ。味覚を殺して、単に腹を膨らませるためだけに食事をする感覚が出来上がると、食べ合わせとかがまったく気にならなくなる。味が悪くたって、空腹なら何だって食える。
 玄関から新聞を取ってきて、新聞を読みながらテレビをつける。6時頃のニュースってのは、余計な情報が少なくて都合がいい。7時過ぎの民放のニュースは僕にとって不必要な情報ばかりだ。
 新聞で昨日のニュース、とりわけミャンマーでのクーデター問題の記事に目を通しながらvmiumiu
、テレビのアナウンサーの声が聞こえてくる。
「高校教諭のわいせつ事件に、スカートを短くするなど色気づく女子高生も問題、だという○○議員の発言に、女性議員が団結し、国会での質疑が昨日行われました。昨日の国会の模様です』
『あなたのその発言は、女に対する侮辱です!』
『そのような語弊があったことには、深く反省し、発言を取り消させていただきます』
『政治家として、道義的責任をどう取るおつもりですか!miumiu 財布

『それにつきましては、後日、別の場を借りて、謝罪させていただきます』
『このように、発言取り消しを申し出ていますが、永田町に、またまた舌禍問題が起こりそうですね。この問題について、今日は□□大学の××教授と話し合っていきたいと思います――』
「」
 ――何でこんな連中が、国のトップなんだろう。
何でこんな奴等が「大人」で、僕は「子供」何だろう。
 僕は冷蔵庫から昼用の弁当を取り出し、鞄に入れる。miumiu バッグ
母が僕の弁当を作ることはない。僕と母の二人しか夜に家にいない場合は、母は絶対に僕の飯を作らない。僕を軽んじているので作るのを面倒くさがるからだ。大体友達とレストランに行ってしまうが、ひどい時は、僕が母の飯を作らされるくらいだ。
 何故僕があいつら以下まで見下されねばならないのだろう。親父と僕を比べたら、僕の方が明らかに親父よりも勝っているはずなのに。
 しかし親子間で、喧嘩の腕力と、それ以外の能力というのは、刀と鞘のようなものだ。どんなに鞘の装飾が豪華でも、刀に力がなければ鞘は単なる付属品に過ぎない。
 基礎体力の差は歴然でも、肝心の体格で、僕は圧倒的に劣っている。身長180センチ、体重110キロという親父が暴れだせば、僕には止める力はない。僕が弱いから、親父が、家庭から逃げているのは誰が見ても明らかなのに、認めさせることが出来ないのだ。
 中学に上がった頃から




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(2013/10/25 Fri)
黒柱だということを、既に放棄しているのだ。
 それが僕が小さな頃から続いている。親父が家を出れば、必然的に母と祖母の泥仕合は、僕の所へとやってくる。親父は難なく、責任問題を逃れられるわけだ。
「俺は、お前達みたいなバカのやる事に巻き込まれて、自分のところまで被害が来るのなんか、まっぴらなんだよ!」
 たまに家にいる時、親父はよく、こう言う。こんなことを言う時点で、自分がこの家の大黒柱であることを放棄していると、自分で公表しているようなものだ。その後、手近にあるものを投げつけては、自分も喧嘩に割り込み、泥仕合を更に泥沼化させる。僕の被害は、更に大きくなる。
 そんなこと、誰だってそう思っている。僕だってそう思っている。子供を残しヴィトン バック
て、親父は真っ先に家から逃げた。そんな男が、平気で家族を、バカ、と言う。
 母親が親父と別れない理由は、おそらく金の問題だ。この家は重要文化財、及び老舗というだけで、テレビや雑誌の取材も来る。大量の観光客が押し寄せる。家に金が流れ込む。
 母はギターを習っている(今ではギターにも飽きて、せっかくのギターは僕の娯楽用になってしまったが)。ゴルフだってする。ジムにも通う。月に何度か横浜や六本木にショッピングにだって行ける。罵られ、親父と祖母に牛馬のように働かされても、金によるガス抜きをしている。罵られる代わりに、普通の主婦よりもいい生活を約束されている。目先の快楽を追っている母は、それに単純に踊らされているわけだ。
 どいつもこいつもハイエナみたいだ。全員、現実を突き詰めるのが嫌だから、家族はお互いの利害を一致させて、それを誤魔化しながら、小ずるく、自分勝手に生きようとする。
 親父は金を運ぶ代わりに、家族の責任を放棄する権利を主張する。母は働かされ、虐げられている代わりに、金によるガス抜きの権利を得ている。祖母は、6畳間の狭い部屋に、ペスト患者のように隔離政策を布いている代わりに、家から金を要求する権利を得る。
 金は、冷めた家庭をいやがおうにも運営させるのだ。たとえそれがどんな臭気を撒き散らしても。
 父親が母親の料理を、一度も手をつけず、ゴミ箱に捨てた時は、幼心に悲しかった。そして親父が荒れ狂う姿は恐怖だった。外に憂さ晴らしに出て行く親父の姿を見送ると、親父にメチャクチャに蔑まれた母は、僕に血走った顔で八つ当たりした。僕は首を振って泣くだけしかできなかった。
 祖母が幼稚園児だった僕に、何度も、死にたい、ヴィトン
死にたい、と言っていた。祖母の部屋は二階で、ベランダに面している。僕の部屋の窓からベランダが見える。僕は幼心に、いつかおばあちゃんが、ベランダから飛び降りるんじゃないか、と思って、夜中眠れずに、何度も窓から外を窺っていた。しかし、翌日には祖母はけろっとして、僕にふてぶてしく話しかけてくる。
 親父のいびきを、憎い、以外の感情で聞いたことは、中学生以来、ないだろう。
まさに白川夜船。あのクソ野郎は、今日の夜も、母と祖母が荒れたことを知らない。ヴィトン カバン
店を閉め、何かと理由を付けて、外に飲みに出かける。帰ってくるのは夜中のとんでもない時間で、皆が寝静まった頃を見計らうように帰ってくる。この男は、何も考えずに、眠りにつくことができるわけだ。
 部屋に戻った。丈夫な木製の扉に、自分でボルトを締めたラッチ錠をかけた。
木造の部屋で、20畳はあるが、ほとんどが一家のガラクタと、衣服の入った箱が、部屋の大半を占めている。映画で、ハリーナントカが住んでいた、物置みたいな部屋に似ている。
僕の私物といえば、僕の衣服の入ったタンスと、僕が小学校に入学し




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